FMラジオ放送の音質(ビットレート換算)
試しにFMラジオ放送の音質をビットレートの観点から計算してみた。
ビット深度
オーディオのデジタイジングによると
ビットデプス |
ダイナミックレンジ |
---|---|
8 bit |
48 dB |
16 bit |
96 dB |
24 bit |
144 dB |
32 bit |
192 dB |
ダイナミックレンジ | 音声/音楽 | IT用語辞典 | 日立ソリューションズによると
FM放送のダイナミックレンジは 60 dB 程度なので、
換算ビット深度は 60 dB ÷ 48 dB × 8 bit = 10 bit
サンプリング周波数
によるとFM放送は15 kHzで制限しているので、
換算サンプリング周波数は 15 kHz × 2 = 30 kHz
ビットレート
FM放送はステレオなので、
換算ビットレートは 10 bit × 30000 Hz × 2 = 600000 bit/秒 = 600 kbps
(あくまで無圧縮のビットレートで、MP3の様な圧縮音源のビットレートではない)
CD音質が 16 bit × 44100 Hz × 2 = 1411200 bit/秒 = 1411.2 kbps
なので、それと比べると情報量は 43% 程度しかないことになる。
(厳密にはCDも 20kHz でカットしているのでちょっと違うけど)
実際にはFM搬送波に乗せる際に何らかの処理が入る可能性はあるけど、
理屈上はこの程度で、これを越えることはないはず。
結論
無圧縮の情報量は思ったより少ない。
(この程度でも超高音質放送をしない限り、充分実用的ではある)
もし仮にFM放送を録音したい場合は無圧縮で16bit/32kHzあれば十分ということ。